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Vol.09

デスクワークの姿勢改善ガイド|猫背・肩こりを防ぐエクササイズを医師が解説

公開日:2026.04.05 / 更新日:2026.04.05

  • ストレス
  • デスクワーク
  • パーソナルトレーニング
  • 肩こり
オフィスでデスクワークをする人の画像

sazanamiのコラムは
全て医師が執筆しております。

株式会社Sazanami代表取締役 大原 啓一郎

[ 執筆者 ]

株式会社Sazanami代表取締役

大原 啓一郎

脳神経外科専門医
脳神経血管内治療専門医
日本医師会認定健康スポーツ医

予防医療と運動療法の普及に取り組む。運動と医療を、もっと身近に。心地よく通える空間で、自然と健康になれる場を作りたい。そんな想いから、
フィットネスブランド「sazanami」を立ち上げた。

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デスクワークの時間が増えるにつれ、猫背や肩こり、腰痛に悩む人が増えています。長時間同じ姿勢を続けることで、身体はさまざまなトラブルに見舞われます。しかし、正しい知識と対策があれば、これらの問題は十分に改善できます。

このガイドでは、デスクワークの悪影響から身体を守り、正しい姿勢を取り戻すためのエクササイズとストレッチを、医師監修のもとで解説します。オフィスでできる簡単な対策から、自宅での本格的なトレーニングまで、あなたの生活に合わせた方法を見つけてください。

五反田のパーソナルジムsazanamiは、デスクワークによる姿勢の崩れを専門的にサポートしています。

[ この記事でわかること ]

  • デスクワークで姿勢が崩れやすくなる主な原因
  • 猫背・肩こり・腰まわりの不快感につながりやすい姿勢の特徴
  • デスクワーク中の正しい座り方と、モニター・椅子・デスクの調整方法
  • オフィスや自宅でできる姿勢改善ストレッチ・トレーニング
  • 1時間に1回のリセット習慣と、姿勢改善を続けるためのポイント

1. デスクワークが身体に与える影響とは

1.1. 長時間座位がもたらす筋肉のアンバランス

デスクワークでは、同じ姿勢を長時間続けやすくなります。こうした状態が続くと、胸まわりや首・肩、背中、股関節まわりなどに負担が偏り、筋肉のこわばりや動かしにくさにつながることがあります。WHOも、座位時間が長い生活は健康への悪影響と関連すると示しています。
(出典:世界保健機関

たとえば、次のような傾向がみられることがあります。

  • 胸まわりが硬くなりやすい
  • 背中や肩甲骨まわりが動かしにくくなる
  • 首まわりの筋肉が緊張しやすくなる
  • 体幹や股関節まわりの機能が落ちやすくなる

こうした変化は、猫背気味の姿勢や前かがみ姿勢、腰まわりの負担増加と関連することがあります。なお、OSHAでも「万人に共通する唯一の正しい姿勢があるわけではない」とされており、重要なのは無理のない姿勢と、同じ姿勢を続けすぎないことです。
(出典:労働安全衛生局

1.2. 猫背・前方頭位・反り腰傾向に注意

デスクワークで起こりやすい姿勢の崩れとして、以下がよく見られます。

① 猫背

パソコン操作中に頭が前に出て背中が丸くなり、胸椎の丸まりが強くなる姿勢です。

② 前方頭位(いわゆるストレートネック傾向)

一般に「ストレートネック」と呼ばれます。長時間のうつむき姿勢や前方頭位により、首への負担が増えやすくなります。

③ 反り腰傾向

背中の丸まりを無理に補おうとして腰を反らしすぎると、腰まわりに負担がかかりやすくなります。

1.3. 姿勢の崩れが引き起こしやすい不調

悪い姿勢は見た目だけの問題ではなく、日常的な不快感の一因になることがあります。

  • 肩こり
    首や肩甲骨まわりの筋肉に負担が集中すると、肩の張りや重だるさにつながりやすくなります。
  • 腰まわりの不快感
    長時間の静的な座位や、姿勢変化の少なさは、腰部の不快感や負担増加と関連します。
  • 頭痛
    首・肩まわりの筋緊張、眼精疲労、ストレスなどが重なることで、頭痛が起こりやすくなることがあります。

(出典:厚生労働省

2. 正しい姿勢の基本:デスクワーク編

2.1. 理想的な座り方のポイント

デスクワーク中の姿勢は、「無理に胸を張る」ことよりも、楽に保ちやすい位置に整えることが大切です。

  • 頭が前に出すぎないようにする
    耳が肩のラインに近づく位置を目安にすると、首まわりの負担を減らしやすくなります。
  • 足裏全体が床につく
    足が安定すると、骨盤が後ろに倒れにくくなります。厚生労働省も、足裏全体が接する座り方を推奨しています。
  • 骨盤を立てて座る
    坐骨で座る意識を持つと、背中が過度に丸まりにくくなります。
  • 背すじは自然に伸ばす
    無理に反らさず、頭が胴体の上にのるイメージで整えます。
  • 肩の力を抜く
    肩をすくめず、肘は自然に曲げてリラックスさせます。


2.2. モニター・椅子・デスクの高さ調整


作業環境の調整は、姿勢改善の土台です。厚生労働省は、ディスプレイは目から40cm以上離し、画面上端は眼の高さまでを目安としています。HSEやOSHAでも、足底接地、肘の位置、ディスプレイ位置の調整が推奨されています。
(出典:厚生労働省労働安全衛生局

  • モニターの高さと距離
    モニターの上端は目の高さか、やや下にくるように調整します。距離は40cm以上、一般的には50~70cm程度を目安にすると調整しやすいでしょう。
  • 椅子の高さ
    膝が概ね90度前後になり、足裏がしっかり床につく高さが目安です。
  • デスクの高さ
    肘を自然に曲げたときに、肩が上がらず、手首も無理なく置ける高さが理想です。

3. オフィスでできる姿勢改善ストレッチ5選

sazanamiでのストレッチ画像


仕事の合間に取り入れやすい、シンプルなストレッチをご紹介します。回数や保持時間は目安です。痛みのない範囲で、呼吸を止めずに行ってください。

3.1. チェストオープン(胸を開くストレッチ)

硬くなりやすい胸まわりを伸ばし、前かがみ姿勢のリセットに役立つストレッチです。

実施方法

  1. 椅子に深く座ります。
  2. 両手を体の後ろで組むか、椅子の背もたれを軽く持ちます。
  3. 胸を開くように上体を軽く起こし、15~30秒キープします。
  4. 2~3セットを目安に行います。

3.2. 首の側屈ストレッチ

首まわりの緊張をやわらげたいときに取り入れやすいストレッチです。

実施方法

  1. 背すじを自然に伸ばして座ります。
  2. 右手を頭の上から左側に添え、やさしく右へ傾けます。
  3. 左の首筋が心地よく伸びる位置で15~20秒保ちます。
  4. 左右それぞれ2~3セット行います。

3.3. 座ったまま骨盤リセット

長時間座っていると崩れやすい骨盤の位置を整えるための簡単なエクササイズです。

実施方法

  1. 椅子に浅めに座ります。
  2. 坐骨を感じながら、骨盤を立てる意識を持ちます。
  3. その状態で10秒程度キープします。
  4. 1時間に一度を目安に、数回繰り返します。

3.4. 肩甲骨回し

肩甲骨まわりを大きく動かして、肩のこわばり対策に役立てます。

実施方法

  1. 肩をすくめるように持ち上げます。
  2. そのまま後ろへ回し、肩甲骨を寄せるように動かします。
  3. 下ろして元の位置に戻します。
  4. 前後それぞれ5~10回を目安に行います。

3.5. 椅子を使った背中ストレッチ

背中全体をゆるめ、座りっぱなしで固まりやすい感覚をリセットします。

実施方法

  1. 椅子の背もたれや机に両手を添えます。
  2. 上体を軽く引き、背中を広げるように意識します。
  3. 心地よく伸びる位置で15~20秒保ちます。
  4. 2~3セット行います。

4. 自宅でできる姿勢改善トレーニング4選

sazanamiでの姿勢改善ストレッチの画像


より根本的な改善を目指したい方は、胸椎・体幹・背部・股関節まわりをバランスよく動かすことが大切です。WHOは成人に対し、週150~300分の中強度身体活動と、週2日以上の筋力トレーニングを推奨しています。

4.1. ソラシックローテーション


胸椎の動きを引き出し、背中の硬さ対策に役立つエクササイズです。

実施方法

  1. 四つん這いになります。
  2. 右手を頭の後ろに添えます。
  3. 右肘を左腕の下に入れるように閉じ、次に天井方向へ開きます。
  4. 左右各10回を目安に行います。

4.2. プランク

体幹の安定性を高め、姿勢保持を支える基本種目です。

実施方法

  1. うつ伏せで肘を肩の下に置きます。
  2. つま先と前腕で身体を支えます。
  3. 頭からかかとまで一直線を保ち、20~40秒程度キープします。
  4. 2~3セットを目安に行います。

4.3. バックエクステンション

背中側の筋肉を使う感覚を養うトレーニングです。

実施方法

  1. うつ伏せになり、両手を頭の横または体側に置きます。
  2. 背中を使って上半身を軽く持ち上げます。
  3. 1~2秒保って、ゆっくり下ろします。
  4. 10~15回を目安に行います。

4.4. ヒップフレクサーストレッチ

座り時間が長い人が硬くなりやすい股関節前面を伸ばします。

実施方法

  1. 片膝立ちになります。
  2. 骨盤を立てたまま、体重を少し前へ移します。
  3. 後ろ脚側の股関節前面が伸びる位置で20~30秒保ちます。
  4. 左右それぞれ2~3セット行います。

5. 1時間に1回のリセット習慣

5.1. タイマーを使った「マイクロブレイク」のすすめ


デスクワークでは、長く座り続けることそのものが負担になりやすいため、こまめに身体を動かす習慣が大切です。厚生労働省は、1時間以内を1作業サイクルの目安とし、その間に小休止を入れることを示しています。静的姿勢が続く作業では短い休憩中に立つ・伸ばす・動くことが推奨されています。

  •  時間を決める
    50~60分ごとに、1~3分でも立ち上がる時間を作ります。
  • 立ち上がる
    立つだけでも、同じ部位にかかり続ける負担を分散しやすくなります。
  • 軽く動く
    肩を回す、首をほぐす、数歩歩くなどで十分です。
  • 遠くを見る
    画面を見続けた目を休めるきっかけになります。

5.2. 立ち上がるだけでも意味がある理由

「短時間で意味があるの?」と思うかもしれませんが、こまめに姿勢を変えることには意味があります。HSEは、長い休憩をたまに取るより、短い休憩を頻回に取るほうが望ましいと案内しています。

立ち上がることで期待できるのは、次のような変化です。

  • 同じ姿勢が続くことによる局所負担の分散
  • 首・肩・腰まわりのこわばり軽減
  • 筋肉を少し動かすことによるリフレッシュ
  • 作業の切り替えによる集中力の立て直し

「立つ+軽く動く」を習慣化すると、デスクワーク中の不快感対策として取り入れやすくなります。

6. パーソナルトレーニングで根本から姿勢を見直す

sazanamiでの姿勢分析の様子

6.1. sazanamiのアプローチ:医師監修×個別プログラム

ここまで、デスクワークによる姿勢の崩れに対するセルフケアをご紹介しました。こうした方法は多くの方に役立ちますが、実際には不調の出方や身体の使い方には個人差があります。

五反田のパーソナルジムsazanamiでは、医師監修のもと、デスクワーク特有の姿勢トラブルに対して個別にアプローチします。

  • カスタマイズされたプログラム
    職業や作業環境、身体の悩みに合わせて内容を調整します。
  • 動作分析による原因把握
    どこが動きにくいか、どこに負担が偏っているかを確認します。
  • 継続的なサポート
    状態の変化に応じて、無理のない範囲でプログラムを見直します。
  • 自宅でのセルフケア指導
    セッション外でも続けやすい姿勢管理や運動を提案します。

6.2. 体験トレーニングのご案内

sazanamiでは、初めての方向けに体験トレーニングを提供しています。

  • 所要時間:約90分
  • 料金:2500円
  • カウンセリング+動作分析+体験トレーニング+アドバイス

まずは体験から始めてみませんか。デスクワークによる負担を減らし、無理なく続けられる姿勢改善の第一歩をサポートします。

sazanamiのサービスについて

7. まとめ

sazanamiでの体験トレーニング、カウンセリングの様子

デスクワークが増える現代では、姿勢管理は見た目だけでなく、快適に働くための重要なセルフケアのひとつです。

対策のポイントは、次の3つです。

ステップ1:環境を整える

モニター、椅子、デスクの高さを調整し、無理なく座れる状態を作る。 

ステップ2:小さな習慣を積み重ねる

オフィスでのストレッチや、1時間ごとのリセット習慣を取り入れる。 

ステップ3:根本的な改善を目指す

自宅での運動や専門家のサポートを活用し、身体の使い方を見直していく。 

猫背や肩こり、腰まわりの不快感に悩んでいる方は、まずは環境調整と短い休憩から始めてみてください。
より自分に合った方法で改善を目指したい方は、五反田のパーソナルジムsazanamiまでお気軽にご相談ください。

体験予約はこちら

デスクワークと姿勢改善に関するよくある質問

  • デスクワーク中の正しい姿勢とはどんな姿勢ですか?

    正しい姿勢とは、無理に胸を張る姿勢ではなく、首・肩・腰に余計な負担がかかりにくい自然な姿勢のことです。
    目安としては、足裏全体が床につき、骨盤を立てて座り、肩の力を抜き、頭が前に出すぎない状態が理想です。大切なのは、ひとつの姿勢を完璧に維持することよりも、楽に保てる姿勢をつくり、長時間固定しないことです。

  • デスクワークによる肩こりは姿勢が原因ですか?

    姿勢は一因になりやすいですが、原因は姿勢だけではありません。
    長時間同じ姿勢を続けること、画面を見る時間の長さ、眼精疲労、ストレス、運動不足なども関係します。肩こり対策では、姿勢の見直しに加えて、こまめに立ち上がることや肩甲骨まわりを動かすことも大切です。

  • デスクワーク中はどれくらいの頻度で休憩すればいいですか?

    目安としては、50〜60分に1回は立ち上がるのがおすすめです。
    長めの休憩をたまに取るより、短くてもこまめに身体を動かすほうが、首・肩・腰の負担対策として取り入れやすいです。1〜3分でもよいので、立ち上がる、歩く、肩を回すなどを習慣化してみてください。

  • 立って作業できる昇降デスクは姿勢改善に効果がありますか?

    座りっぱなしの状態は健康リスクがあるため、昇降デスクはおすすめです。ただし、立ちっぱなしでも体に負担はかかるため、適宜座る・立つを切り替えることが大切です。
    座位と立位を交互に取り入れながら、肩や首に力が入りすぎない高さに調整しましょう。

  • パーソナルトレーニングは姿勢改善に向いていますか?

    自己流で続かない方や、自分の崩れ方に合った方法を知りたい方には向いています。
    姿勢の悩みは、単に「背すじを伸ばす」だけでは解決しないことも多く、身体の使い方や筋力バランス、作業環境まで含めて見直すことが大切です。個別に状態を確認しながら進められる点は、パーソナルトレーニングの大きなメリットです。

    sazanamiのサービスについて
  • デスクワークが多くて肩こりがひどいのですが・・

    肩こりについては、別のコラムでも解説していますので、ぜひご覧ください。

    肩こりについてのコラム

sazanamiのコラムは
全て医師が執筆しております。

株式会社Sazanami代表取締役 大原 啓一郎

[ 執筆者 ]

株式会社Sazanami代表取締役

大原 啓一郎

脳神経外科専門医
脳神経血管内治療専門医
日本医師会認定健康スポーツ医

予防医療と運動療法の普及に取り組む。運動と医療を、もっと身近に。心地よく通える空間で、自然と健康になれる場を作りたい。そんな想いから、
フィットネスブランド「sazanami」を立ち上げた。

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Vol.09

Access/Information

店名:
sazanami Gotanda | Personal Fit
住所:
東京都品川区西五反田7丁目16-3 東京モリスビル第10 2階
営業時間:
09:00 ~ 22:00 (予約状況により変動)
定休日:
木曜日
アクセス:
・五反田駅 徒歩約7分
・不動前駅 徒歩約9分

・大崎広小路駅 徒歩約5分
連絡先:
company@sazanamifit.jp