Column

Vol.04

健康診断でコレステロールが高いと言われたら・・?

公開日:2026.02.18 / 更新日:2026.02.18

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sazanamiのコラムは
全て医師が執筆しております。

株式会社Sazanami代表取締役 大原 啓一郎

[ 執筆者 ]

株式会社Sazanami代表取締役

大原 啓一郎

脳神経外科専門医
脳神経血管内治療専門医
日本医師会認定健康スポーツ医

予防医療と運動療法の普及に取り組む。運動と医療を、もっと身近に。心地よく通える空間で、自然と健康になれる場を作りたい。そんな想いから、
フィットネスブランド「sazanami」を立ち上げた。

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「LDLコレステロールが高いですね」「中性脂肪が基準値を超えています」——
そんな結果を見て、少し不安になったことはありませんか?


健康診断で「コレステロールが高い」と言われても、すぐに薬が必要になるとは限りません。多くの場合、生活習慣の見直しによって改善が可能です。

本記事では、コレステロールの基礎知識から、悪化によるリスク、そして運動・食事・生活習慣改善による改善方法までをわかりやすく解説します。さらに、医療とフィットネスをつなぐsazanamiのサポート体制や、ジム利用が医療費控除の対象となる仕組みについても紹介します。

「数値を改善したいけれど、何から始めればいいかわからない」という方に向けた、実践的な記事です。

1.  そもそもコレステロールとは?

HDLとLDLの説明

1.1. コレステロールの役割

コレステロールとは、血液中に含まれる脂質の一種で、ホルモンや細胞膜、胆汁酸などの原料となるため、生命維持に欠かせない重要な物質です。一方で、過剰になると動脈硬化のリスクを高め、心筋梗塞や脳卒中などの要因にもなります。

1.2. LDL・HDL・中性脂肪の違い

コレステロールを含む血中脂質には主に以下の3種類があります。

  • LDLコレステロール:いわゆる悪玉コレステロール。血管を巡って全身の各組織にコレステロールを届ける働き。多すぎると血管壁に沈着し、動脈硬化につながる。
  • HDLコレステロール:いわゆる善玉コレステロール。血管壁や血液中の余分なコレステロールを回収し、肝臓に戻す働き。これが少ないことで動脈硬化リスクが上昇する。
  • 中性脂肪(トリグリセリド、TG):体のエネルギー源。多すぎると肥満や生活習慣病の原因となる。
HDLコレステロール、LDLコレステロールの役割

つまり、LDLが高すぎても、HDLが低すぎても問題
これらの値に異常があることを、「脂質異常症」と呼びます。以前は「高脂血症」と呼んでいました。

2. 脂質異常症を放置するとどうなる?

脂質異常症の状態が続くと、血管の内側にコレステロールが蓄積し、「動脈硬化」を進行させます。その結果、

  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 狭心症

といった、重篤な疾患の発症リスクが高まります。

しかし脂質異常症には自覚症状がほとんどないため、健康診断での指摘が最初のサインになることが多いのです。

3.  コレステロール値の指標

コレステロールの基準値表

(出典:動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版 https://www.j-athero.org/jp/jas_gl2022/)

3.1. 目標値は?

上の図のように、脳卒中、心筋梗塞などの病気にかかったことがあるかどうかや、リスク値によって、コレステロールの目標値は異なります。

このリスク値の計算には、年齢や血圧、性別、喫煙の有無などが関わり、ここで詳細に説明することは難しいですが、概ね140以下であれば正常と判断することが多いです。


例えば、年齢が若く、喫煙歴や高血圧もない女性であれば低リスクに相当するため、仮にLDLが150あったとしても無理に下げる必要はありません。

3.2. 治療方針は?

どのような場合でも、まず初めに行うべきは生活習慣の改善です。
加えて、脳卒中・心筋梗塞などの動脈硬化性疾患にかかった既往歴のある方の場合、同時に薬物治療を考慮します。

4.  コレステロールを下げるには  —改善のカギは生活習慣にある

4.1. 運動の習慣化

トレーナーがトレーニング指導している写真

日常的に行えるウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などの有酸素運動は、LDLを下げ、HDLを増やす効果が期待されます。
また、レジスタンストレーニング(筋トレ)も代謝を高めたり、減量する観点で非常に有用です。

  • 目安は 中強度の運動を1日30分以上、もしくは週150分以上
  • 筋トレは週2-3日行う
  • 「ややきつい」と感じる強度が目安
  • 家ではエアロバイクや踏み台昇降でもOK
  • 座りっぱなしの時間を減らす

(出典:厚生労働省 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 )

4.2. 食事の見直し

  • カロリー制限をし、適正な体重を維持する。
    体重が重い人に関しては、体重を落とすことが血清脂質全体を改善するとされています。
  • 飽和脂肪酸・トランス脂肪酸の多い食品を控える
    動物性の飽和脂肪酸の多いバター、ラードや、トランス脂肪酸を多く含むマーガリンや加工食品はLDLコレステロールを上昇させます。
  • を積極的に摂取する
    DHAやEPAに代表されるオメガ3脂肪酸が多く含まれ、LDLコレステロールを低下させます。
  • 食物繊維を積極的に摂取する
    食物繊維にはLDLコレステロールを低下させる作用があります。食物繊維を豊富に含む、オートミール、玄米、豆類、海藻類などがおすすめです。

(出典:動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版) 

4.3. 禁煙・節酒

  • 喫煙はLDLを高め、HDLを減らし、動脈硬化を促進します。
  • アルコールの摂りすぎは中性脂肪を上昇させます。

4.4. 薬物治療

生活習慣を見直しても数値が改善しない場合、LDLコレステロールが著しく高い場合や、遺伝的な要因(家族性高コレステロール血症など)が関係している場合は、薬物治療が行われることがあります。

  • スタチン
  • フィブラート系
  • n-3系多価不飽和脂肪酸
  • 選択的PPARαモジュレーター
  • 小腸コレステロールトランスポーター阻害薬
  • 陰イオン交換樹脂
  • PCSK9阻害薬

など様々な治療薬があり、病態に応じて使用されます。

5. 生活習慣改善の「一歩」を、sazanamiで

sazanamiでのカウンセリング風景

コレステロール値を改善するには、まず何よりも生活習慣の改善が必要です。
ただ、生活習慣の改善は、「我慢」や「頑張りすぎ」では続きません。

sazanamiのTotal Wellness Programでは、トレーナー・医師・管理栄養士が連携し、運動・食事・生活習慣改善を個別にサポート。


予防医療の観点から、あなたのからだと心の健康を継続的に支えます。「なんだか調子がいい」「体がスッキリした」「筋肉がついてきたかも」
——そんなからだと心のポジティブな変化を通して、数値の改善を目指しましょう。

sazanamiのTotal Wellness Programについて

6. 医療費控除で、フィットネスを”あした”への優しい投資に

sazanamiの各店舗は、厚生労働省の定める基準に基づき、「指定運動療法施設」としての認定取得を順次進めています。

パーソナルトレーニング料金は「医療費控除」の対象となります。

医療費控除の年収別還付金イメージ

・年収800万円の方の例
9000円/回のチケットで年間52回利用した場合、約12万円の還付金が得られ、実質料金は約6665円/回となります。

「運動しなきゃ」とわかっていても、つい後回しになりがちな自分の健康。

sazanamiでは、フィットネスを”あした”の自分への投資として続けられる仕組みをご用意しています。
(※当施設は「指定運動療法施設」認定の取得を予定しており、医療費控除制度の対象となるよう制度準拠で運営しています。現時点では制度適用外となりますが、準備が整い次第ご案内いたします。)

医療費控除について

7. まとめ:気づいたときが、スタートのタイミング

sazanamiのロゴ画像

からだと心は、小さな一歩から静かに変わっていきます。

sazanamiでは、

  • 心地よい空間
  • 医師・Wellness Coach・管理栄養士が伴走するトータルサポート

を通じて、“自然と健康になれる”ライフスタイルを提供しています。

心地よく通ううちに、体型や気持ち、そして暮らしそのものに少しずつ“しずかな波”のような変化が生まれ、本質的な健康の実現につながります。

sazanamiの体験予約はこちら

健康に関するよくある質問

  • LDLコレステロールが高いと言われたら、すぐに薬を飲むべきですか?

    治療法はコレステロールの数値、基礎疾患の有無、家族歴等によって異なります。多くの場合、不規則な生活習慣が原因であり、まずは食事・運動習慣の改善から始めることで、LDLコレステロール値の改善が期待できます。薬を服用している場合でも、適切な食事・運動習慣は治療の土台となるため非常に重要です。
    sazanamiでは、一人では続けづらい健康習慣を、心地よい空間と専門家のチームの伴走でサポートします。

    sazanamiのサービス
  • 運動だけでコレステロールは下がりますか?

    適切な運動習慣を続けることで、コレステロール値の改善は期待できます。ただし、より確実で持続的な改善には食事習慣の見直しも欠かせません。運動に加えて、バランスの取れた食事を取り入れることで、さらに効果的にコレステロール値を下げることができます。

  • コレステロールが高くても筋トレをして大丈夫ですか?

    重度の糖尿病や心不全など、医学的な理由から筋トレを制限されている場合を除き、基本的には問題ありません。むしろ、コレステロール値の改善には筋トレと有酸素運動を組み合わせた運動療法が非常に有効とされています。安全のため、開始前に医師や専門家に相談すると安心です。

  • コレステロールや中性脂肪を下げるために、どのような運動をすればよいですか?

    コレステロールや中性脂肪を下げるには、有酸素運動と筋力トレーニングをバランスよく取り入れることが効果的です。sazanamiでは、お客様の健康状態や目標に合わせたオーダーメイドの運動プログラムを作成し、wellness coachが丁寧にサポートします。

  • 運動以外に中性脂肪やコレステロールを下げる方法はありますか?

    運動に加えて、バランスの良い食事や十分な睡眠、ストレスケアなど、総合的な生活習慣が大切です。sazanamiでは、医師によるサポート、管理栄養士による栄養指導を含めたトータルケアにより、お客様の健康を実現します。

  • なぜ運動が健康に良いと言われるのですか?

    運動を続けることで、体重減少、心肺機能や筋力の向上、血糖値・血圧・コレステロール値の改善、美肌、ストレスの軽減など多くの健康効果が期待できます。結果として、いつまでも健康で美しい状態を維持することにつながります。

  • 医療費控除とは何ですか?

    医療費控除とは、ご自身やご家族の医療費が一定額(10万円もしくは所得の5%)を超えたとき、確定申告をすることで、払いすぎた税金の一部が戻ってくる仕組みです。
    sazanamiでの運動療法も対象になるため、健康づくりへの投資を、経済的にもサポートする制度です。(店舗毎に状況が異なります。)
    詳しくは別記事をご覧ください。

    医療費控除の対象になる「運動療法」とは?
  • 医療費控除でどれくらいお得になりますか?

    年収や通う頻度、利用金額等により大きく異なります。
    sazanamiの医療費控除シミュレータで簡単に試算できますので、是非お試しください。

    医療費控除について

sazanamiのコラムは
全て医師が執筆しております。

株式会社Sazanami代表取締役 大原 啓一郎

[ 執筆者 ]

株式会社Sazanami代表取締役

大原 啓一郎

脳神経外科専門医
脳神経血管内治療専門医
日本医師会認定健康スポーツ医

予防医療と運動療法の普及に取り組む。運動と医療を、もっと身近に。心地よく通える空間で、自然と健康になれる場を作りたい。そんな想いから、
フィットネスブランド「sazanami」を立ち上げた。

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Access/Information

店名:
sazanami Gotanda | Personal Fit
住所:
東京都品川区西五反田7丁目16-3 東京モリスビル第10 2階
営業時間:
09:00 ~ 22:00 (予約状況により変動)
定休日:
木曜日
アクセス:
・五反田駅 徒歩約7分
・不動前駅 徒歩約9分

・大崎広小路駅 徒歩約5分
連絡先:
company@sazanamifit.jp