Column

Vol.02

健康管理アプリで“自分のカルテ”を持つ時代へ

公開日:2025.12.31 / 更新日:2025.12.31

スマートフォンでPHRアプリを閲覧している。

sazanamiのコラムは
全て医師が執筆しております。

株式会社Sazanami代表取締役 大原 啓一郎

[ 執筆者 ]

株式会社Sazanami代表取締役

大原 啓一郎

脳神経外科専門医
脳神経血管内治療専門医
日本医師会認定健康スポーツ医

予防医療と運動療法の普及に取り組む。運動と医療を、もっと身近に。心地よく通える空間で、自然と健康になれる場を作りたい。そんな想いから、
フィットネスブランド「sazanami」を立ち上げた。

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PHR(パーソナルヘルスレコード)──それは「自分の健康情報を自分で管理する」新しい医療のかたち。
スマートフォンやウェアラブルの普及により、日々のライフログを記録・可視化することが可能になった今、PHRは“予防医療”や“健康経営”を支える重要なインフラとなりつつあります。
本記事では、PHRの概要から国内外の活用事例、企業での導入、そしてsazanamiが提供する独自アプリの特長まで、医師の視点でわかりやすく解説します。

[ この記事でわかること ]

  • PHR(パーソナルヘルスレコード)とは?
  • 医療現場や企業でのPHR活用事例
  • PHRがもたらす“行動変容”の力とは?
  • sazanami PHRの特長と連携サービス
  • 法人向けプログラムにおけるPHR活用方法

1.  健康管理アプリが注目される背景

日本では超高齢社会の到来に伴い、生活習慣病の管理、認知症予防、メンタルヘルスへの対策が急務となっています。そうした中で注目されているのが、個人の健康情報を「自分で管理・活用する」という新しい考え方=PHR(パーソナルヘルスレコード)です。

スマートフォンやウェアラブルデバイスの普及により、歩数・体重・睡眠・食事・血圧などのライフログを日常的に記録・蓄積できるようになりました。これらを医療機関のデータと連携させることで、よりパーソナライズされた医療へとつながります。
さらに、政府が進めるマイナンバーカード活用によって、予防接種歴・健診結果・処方履歴などがマイナポータルから閲覧可能になっており、PHRの社会的な認知も広まりつつあります。

(出典:PHRサービス提供に関わるガイドライン 第4版 https://phr-s.org/contents/guidelines/

2. PHRとは?「自分のカルテ」が持てる時代

PHRとして活用できる健康医療情報一覧

出典:令和4年6月経済産業省 商務・サービスグループ「事務局説明資料〜未来の健康づくりに向けた取組の方向性〜」

2.1. PHR(パーソナルヘルスレコード)とは?

PHR(Personal Health Record)とは、病歴や検査値、処方内容といった医療機関で得られるデータに、歩数・睡眠・食事などの日常の健康記録を加え、本人が一元管理・活用できる仕組みです。

PHRでできること

  • 自分の健康状態をいつでも把握できる
  • 医療機関や家族とデータ共有ができる
  • 予防や健康増進のアクションにつながる

PHRは「個人が自分自身の健康を主体的に管理するためのツール」として、今後ますます注目されていく仕組みです。

(出典:PHRサービス事業協会 https://phr-s.org/)

2.2. EMR、EHRとの違い

EMRのイメージ

EMR(電子カルテ)

  • 医療機関内で使用される、患者ごとの電子記録
  • 他院との連携は前提としていない

EHR(電子健康記録)

  • 地域や複数医療機関で情報共有できる仕組み
  • 検査結果や既往歴、予防接種歴なども含まれる
  • ヨーロッパなどで普及、日本では標準化が課題

3. 医療現場で進むPHRの活用

医療現場で利用されるテクノロジーのイメージ

PHRは、単なる個人の健康管理ツールを超え、医療機関でも活用される事例がみられます。その背景には、医療の質や効率の向上、患者中心のケアの実現という考えがあります。

3.1. 情報共有で診療の精度が向上

診察前に患者の検査結果や服薬情報がPHRで共有されていれば、医師はスムーズに正確な診断・治療が行えます。
ムダな検査や薬の重複を減らすだけでなく、医療スタッフの業務効率も大幅に改善されます。

3.2. マイナンバーカードで進むデータ連携

2021年より「マイナ保険証」としてマイナンバーカードが本格導入され、以下のような情報が連携可能になりました。

  • 特定健診の結果
  • 処方された薬の履歴
  • 医療費の明細情報

など

3.3. 医療現場でのPHR活用事例

3.3.1. 救急時にも活きるPHR

PHRに基礎疾患や服薬履歴、アレルギー情報が記録されていれば、
救急搬送時でも迅速な対応が可能になります。

3.3.2.  妊娠・出産・子育て支援PHRモデル

総務省の事業として、2016〜2018年に群馬県前橋市が実施したPHRモデルでは、妊婦健診や予防接種などの情報をマイナンバーカードで連携し、母子の健康情報を一元管理しました。市が提供する母子手帳アプリを通じて、妊婦健診の結果や子どもの成長記録、予防接種データの閲覧が可能になりました。
(出典:総務省 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11921000-Kodomokateikyoku-Soumuka/15.pdf)

3.3.3. 丹波篠山市のPHRモデル

自治体・医療機関・民間企業が連携し、PHRを地域の健康インフラに活用。
糖尿病などの慢性疾患管理や介護予防に成果を挙げています。

(出典:https://www.tis.co.jp/news/2021/tis_news/20211209_1.html)

4.  企業でも進むPHRの導入

ウェアラブルデバイスで健康データを管理しているイメージ

近年、PHRは企業の健康経営の取り組みとしても注目されています。

従業員の健康データを可視化し、日常的な体調管理や行動変容を支援する仕組みとして、多くの企業が導入を進めています。

4.1. 健康経営とは?

「健康経営」とは、従業員の健康を企業経営の重要な資産と捉え、戦略的に健康増進へ投資していく考え方です。
企業が社員の健康づくりに本気で向き合うことで、次のような効果が期待されています:

  • 生産性の向上
  • 離職率の低下
  • 組織の活性化
  • 企業価値の向上

経済産業省が推進する「健康経営優良法人認定制度」などの枠組みも整備され、人材採用や企業ブランディングにも直結する取り組みとして注目されています。
(出典:経済産業省https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenko_keiei.html

4.2. PHRは企業の健康投資として活用される

2025年度からは、「健康経営優良法人」の認定項目に、PHRの導入状況が新たに加わりました。
PHRの活用が、企業の健康戦略における新しい基盤となりつつあります。

(出典:経済産業省 https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenkoukeiei_yuryouhouzin.html)

4.2.1. 健康リスクの“見える化”と予防強化

PHRにより、健診結果や生活習慣の傾向を可視化することで、健康リスクの高い社員を早期に特定できます。
保健指導や産業医との連携をスムーズに行い、重症化予防や早期対応につながります。

4.2.2. 健康意識の向上と行動変容

PHRアプリで、従業員自身が日々の健康状態を確認できることで、主体的な生活習慣の見直しが進みやすくなります。
AIによるアドバイス機能などを活用すれば、より個別性の高い健康支援が可能になり、継続的な行動変容にもつながります。

4.2.3. 健康診断・保健指導の効率化

健診結果やフォローアップ状況の一元管理により、未受診者の把握やフォローアップがしやすくなります。
産業医や保健師との連携も効率化され、組織全体の健康支援体制を強化できます。

4.2.4. 管理業務の効率化と人事負担の軽減

紙やExcel等による手作業に比べ、PHRを活用したデータ管理は圧倒的に効率的です。
人事労務担当者の負担軽減だけでなく、より戦略的な健康施策の立案にもつながります。

5. sazanami PHRが提供する“見える化”の力

sazanami PHRのイメージ

sazanamiでは、独自開発の健康管理アプリ「sazanami PHR」を提供しています。
このアプリでは、以下のような多様な健康データを一元的に記録・管理できます:

  • トレーニング履歴
  • 体組成(体重、体脂肪率、筋肉量など)
  • 血圧
  • 血液検査の数値(sazanamiでは指先からの簡易血液検査も提供しています)
  • 医師によるオンラインカウンセリングの記録

5.1. sazanami PHRの特長:変化が“見える”から、続けたくなる

sazanami PHRの最大の特長は、
ただ“記録する”のではなく、その記録が“体の変化”と結びつく体験を提供できることです。

単に記録するだけで、体が変わるわけではありません。

sazanamiでは、日々のトレーニングや生活習慣によって変化していく
体重・体脂肪率・血圧・血液データなどを、「見える化」します。

その変化が実感できるからこそ、記録はただの管理ではなく、モチベーションの源となります。

単に数値を記録して終わるのではなく、科学的な運動プログラムと連動しながら、

自分の身体の状態を知り、変化を楽しむことで、継続していける。

それが、sazanami PHRが目指す、実践につながる健康データ活用です。

5.2. Total Wellness Program利用者にはsazanami PHRを提供

sazanamiのTotal Wellness Program利用者には、sazanami PHRを無償で提供しています。
トレーナー、医師、管理栄養士が連携するトータルサポートと、sazanami PHRによるデータの可視化が連動することで、本質的な予防医療を実践できます。

変化が見えると、続けたくなる。sazanamiは、健康データの可視化を通してあなたの健康づくりを支えます。

Total Wellness Programについて

6. sazanamiは、“健康になるためのアクション”を実践できる場所

sazanamiのロゴと背景画像

健康経営に取り組む企業にとって、最も重要なのは「実際に社員が健康になる環境」を整えることです。
sazanamiは、単に健康データを記録・分析するだけでなく、その先の「実践」を支援する場として機能します。

6.1. 行動変容を生み出す、「体験型」健康支援

sazanamiでは、次のようなサポートを通して、
社員が実際に健康になるためのアクションを定着させることができます:

  • 健康運動指導士によるパーソナルトレーニング
  • 健康運動指導士による生活習慣改善コーチング
  • 管理栄養士によるパーソナル栄養指導
  • 医師によるオンラインカウンセリング
  • 血液検査や体組成測定による変化の数値化
  • sazanami PHRによる記録と“見える化”

行動する → 変化が見える → 続けたくなる
このサイクルを通じて、社員一人ひとりが「自分の健康を自分で育てる力」を養うことができます。

6.2. PHRはアクションの結果を可視化するツール

sazanami PHRは、日々の健康行動がどのような変化をもたらしているかを可視化するためのツールです。

  • 体重や体脂肪率、血圧の推移
  • 血液データや食生活の変化
  • トレーニング履歴と成果の関係性

これらを一元管理することで、からだの変化に気付き、自然とモチベーションが高まります。

PHRはあくまで手段のひとつ。
大切なのは、記録を活かして“健康になる習慣”を継続できること。
その実践の場として、sazanamiは最適な環境と専門サポートを提供しています。

6.3. ご相談・導入をご検討の企業様へ

従業員のウェルビーイング向上や健康経営の推進を検討されている企業様へ。
sazanamiでは、法人向けにカスタマイズ可能なTotal Wellness Programをご用意しております。

このような課題に対応しています。

  • 健康経営優良法人の取得を目指している  
  • 従業員のヘルスリテラシー向上を図りたい  
  • 福利厚生の一環として、信頼できるヘルスケアサービスを探している
  • 健診や保健指導を行動変容につなげたい

まずはお気軽にご相談ください。貴社に最適なプログラムをご提案いたします。

▶ 法人プログラムに関するお問い合わせ: 
 📩 company@sazanamifit.jp

または、以下のコンタクトフォームよりお問い合わせください。

お問い合わせ

7. まとめ:“自分のカルテ”が未来の健康を守る

からだと心は、小さな一歩から静かに変わっていきます。

sazanamiでは、医療機関との連携による万全のサポート体制のもと、運動・栄養・生活習慣をトータルサポートします。
医師の運動処方に基づくプログラムは医療費控除の対象となるため、質の高いサービスを経済的な負担を抑えて受けられます。


さらに、独自開発アプリ「sazanami PHR」では、次のような健康データを一元管理できます。

  • 体重・体脂肪率・筋肉量
  • 血圧・血液検査の数値
  • トレーニング履歴・医師カウンセリング記録

これらのデータは、単なる記録にとどまらず、日々の変化を“見える化”することで、モチベーションにつながります。
記録するだけでは終わらない、“続けたくなる仕組み”がここにあります。

しずかな波が、あしたを変える。

sazanamiは、心地よい空間と専門的なサポートで、あなたの健康をやさしく支えます。
あなたの日常に、sazanamiという選択肢を。

sazanamiの体験予約はこちら

sazanami PHRに関するよくある質問

  • sazanami PHRは誰でも利用できますか?

    現在は、sazanamiの「Total Wellness Program」利用者様を対象に無償で提供しています。

  • 企業が導入するメリットは何ですか?

    健康リスクの早期把握、健康意識向上、行動変容の促進、保健指導の効率化などが挙げられます。sazanamiのプログラムと併せてsazanami PHRを活用することで、従業員のウェルビーイング向上が図れます

  • どのような健康データを記録できますか?

    トレーニング履歴、体組成(体重・体脂肪率・筋肉量など)、血圧、血液検査データ、医師カウンセリング内容など、多様なデータを一元管理できます。

  • sazanami PHRの特徴は何ですか?

    sazanami PHRは、日々の運動や食事習慣と、体の変化を連動して記録・可視化できる健康管理アプリです。sazanamiのプログラムとの連携により、行動→変化→継続の流れが有機的につながることが最大の特徴です。

sazanamiのコラムは
全て医師が執筆しております。

株式会社Sazanami代表取締役 大原 啓一郎

[ 執筆者 ]

株式会社Sazanami代表取締役

大原 啓一郎

脳神経外科専門医
脳神経血管内治療専門医
日本医師会認定健康スポーツ医

予防医療と運動療法の普及に取り組む。運動と医療を、もっと身近に。心地よく通える空間で、自然と健康になれる場を作りたい。そんな想いから、
フィットネスブランド「sazanami」を立ち上げた。

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Access/Information

店名:
sazanami Gotanda | Personal Fit
住所:
東京都品川区西五反田7-16-3 東京モリスビル第10 2階
営業時間:
09:00 ~ 22:00 (予約状況により変動)
定休日:
木曜日
アクセス:
・五反田駅 徒歩約7分
・不動前駅 徒歩約9分

・大崎広小路駅 徒歩約5分
連絡先:
company@sazanamifit.jp